カリキュラムの特色

本校の基本理念 -めざす学校像
1. 自由で自立した人格と社会的責任の自覚を養う学校
2. 生徒の多様な能力に対応した教育を行うと同時に、個性を尊重しつつ学力を伸ばす学校
3. 社会と世界に開かれた学校

学校教育目標 -育てたい人間像
幅広い教養と深い専門性を兼ね備え,既存の知に捉われない自由な発想により,多様な他者と協働し,未来社会の知見や価値を創出できる市民リーダーの育成

卒業までに身につけてほしい力

カリキュラム・ポリシー -教育目標を達成するための教育課程編成・実施の方針
・文系理系の枠を超えたリベラルアーツの涵養…6年一貫の共創型探究活動
・実社会で活用できる能力の育成…PBL(Project Based Learning)型の探究活動
・その実現に資する知識、スキル、態度・価値の育成…PBL(Problem Based Learning)型の教科学習

本校では、生徒の発達段階を考慮した2-2-2制のもとで、学力はもちろん、「自ら考える力」「表現する力」「行動する力」を身につけるカリキュラムを編成しています。

カリキュラムの特徴としては、学習指導要領の内容をもとにしながらも、各教科独自のカリキュラムを編成しています。特に、中学・高校の学習内容の入れかえと精選を行い、無駄なく合理的に、従来と同じ学習内容を指導しています。また、平成29年度から1~6年すべてで65分授業(1日5コマ)を実施し、主体的対話的で深い学びの実現を図っています。

さらに、令和2年度から始まる新カリキュラムでは、プロジェクト型の探究活動や問題解決型の教科学習をカリキュラム上に配置して、学校の枠内だけにとどまらない学びや文系理系の枠を超えた教養を育むことをめざしています。

特別の教育課程の編成・実施について

令和5年度より文部科学省の教育課程特例校に指定されました。
第3、4学年に「地歴総合Ⅰ・Ⅱ」を新設し、グローバル化に対応しつつ、諸課題を主体的に解決し得る持続可能な社会の担い手としての資質・能力を育むために、現代社会における諸課題の形成について歴史的・地理的な見方・考え方を相互補完的に働かせて考察・理解し、現代的な諸課題の形成過程と現状、およびそれらの解決に関する歴史的・地理的な主題学習を取り入れながら学習を展開します。

中等教育学校の特性を重視して、第3学年の「音楽」「美術」に高等学校の「音楽Ⅰ」「美術Ⅰ」の内容を前倒しして厚みを持たせるため、第3学年の時間数が多くなっています。前期課程3年間の「音楽」「美術」の時間数の調整を第1学年「音楽」「美術」の時間数縮減によって実現しています。第1学年「音楽」の内容「A表現」の「(2)ウ(イ)」の「他者と合わせて演奏する技能」の時間を縮減し、第3学年の「音楽」で補完しています。第1学年「美術」の内容「A表現」の「(1)イ(ウ)」の「使う目的や条件などを基に,使用する者の気持ち,材料などから主題を生み出し,使いやすさや機能と美しさなどとの調和を考え,表現の構想を練ること」の時間を縮減し、第3学年の「美術」の「A表現」の「(1)イ(ウ)」で補完しています。

第3学年「地歴総合Ⅰ」では、現代のグローバル社会の形成過程について、植民地問題や民族問題、難民問題など、現代的な諸課題への理解と解決への歴史的・地理的視座を獲得する探究的な学習を展開することにより、「歴史総合」における「歴史の扉」「近代化と私たち」「国際秩序の変化や大衆化と私たち」および「グローバル化と私たち」の一部、ならびに「地理総合」における「国際理解と国際協力」の一部の内容を補完しています。

第4学年「地歴総合Ⅱ」では、現代社会および諸地域の特色を地理的な見方・考え方で理解するとともに、とりわけ現代の諸課題についてそれらの歴史的背景をふまえて理解することを目的とした探究的な学習を展開することで、「地理総合」の内容、ならびに「歴史総合」における「グローバル化と私たち」の一部の内容を補完しています。

また、第2学年「社会(歴史的分野)」において、「歴史総合」における「近代化と私たち」の内容を補完するとともに、第3・4学年「地歴総合Ⅰ・Ⅱ」における「近代化」「大衆化」「グローバル化」の形成過程に関する学習を通じて、中学校歴史的分野における「近代の日本と世界」の一部および「現代の日本と世界」の内容を補完しています。

▢ 令和5年度の実施状況のまとめ → こちら から

 

高大接続カリキュラム開発 文理統合探究 PICASOコース (Program for Integrated Curriculum of Arts and Science Objective)

2019年度より,奈良女子大学との高大連携特別教育プログラムの成果を引き継ぎ、新たなプログラム(PICASOコース)がスタートしました。

このコースは,附属中等教育学校5年・6年生を対象として,奈良女子大学教員と附属中等教育学校教員が協働して開発したカリキュラムに基づき、剥落しない学力を育成する2年間の高大接続コースです。また,このコースを選択した女子生徒は,本プログラム独自の「探究のアウトプット」やその他の成果物や学業成績等を総合的に評価・審査するポートフォリオ入試(奈良女子大学が実施)を受験することができます。