大学連携  

本校では、本学の奈良女子大学をはじめとした様々な大学の専門家との共創により、生徒の探究力を伸ばす教育実践を行なっています。

①文理統合型高大接続探究授業(PICASO)の実践【奈良女子大学】

大学教員と附属中等教育学校教員が共同して、探究カリキュラムの開発を行っています。

 

詳細は こちら をご覧ください

 

目   的:現代日本の喫緊の課題であり文部科学省も推進している教育改革(高等教育と大学入試、および中等教育の一体的な改革)に資する高大接続のモデルを本学の中期目標に沿って開発し、対外的に発信することにより、附属学校をもつ本学としてのより一層の教育的・社会的責任を果たす。

方法の概要:附属中等教育学校5年・6年生を対象として,大学教員と附属中等教育学校教員が協働して開発したカリキュラムに基づき、剥落しない学力を育成する2年間の高大接続コースを設ける。このコースを選択した女子生徒を,本プログラム独自の「探究のアウトプット」(仮称)やその他の成果物や学業成績等を総合的に評価するポートフォリオ入試により選考し、奈良女子大学への高大接続入学につなげる。早すぎる文理選択の固定化を緩和し、文理統合的視点の獲得を可能にするカリキュラムによる中等教育と、それを受けた大学における高等教育を通じて、広い視野を持ちつつ高度な専門性を身につけた人材育成プログラムのモデルを発信する。

研 究 発 表

②アカデミック・ガイダンス(AG)【奈良女子大学・奈良教育大学】

アカデミック・ガイダンスは4・5 年生全員を対象として4 日間行われる集中講義です。奈良女子大学および奈良教育大学の先生方に講義や実習を指導していただき、様々な学問の楽しさとすばらしさに触れる機会を設けています。

講座のテーマ例
奈良女子大学
■理学部 :数学の楽しみ
■理学部 : 物理学の世界
■理学部 : 考える化学
■生活環境学部 : 心身の健康と生活
■生活環境学部 :身の周りの環境調整とユニバーサルデザイン
■生活環境学部 :生活における情報と文化
■工学部 :人の暮らしを豊かにする工学
■工学部 :私達の日常生活に生きる情報処理技術
■文学部 :モノとしての書物
■文学部 :人間科学の諸相
■文学部 :社会現象を測定する/分析する

奈良教育大学
■情報ネットワークと社会
■奈良女子大学附属中等教育学校の歴史から考える教育と平和

創薬化学研究大阪大学産業科学研究所

大阪大学産業科学研究所(複合分子化学研究分野)の鈴木孝禎教授にご協力いただき、生徒たちが最先端の創薬化学研究に触れる機会を設けていただいています。鈴木研究室では薬効を発現する有機化合物の創造に取り組まれており、創薬化学研究で数多くの業績をあげられています。生徒たちは、普段の授業ではなかなか体験できない専門的な研究に触れることで、学校の学習内容の枠組みに捉われない発想や考察を養い、探究活動の社会的意義や応用価値を理解する機会となっています。また、研究の成果を日本薬学会主催の「メディシナルケミストリーシンポジウム(MCS)」で発表し、大学や企業の専門家から意見や助言を頂く貴重な機会を得ています。

【成果報告】生徒の研究成果が論文で紹介されました

 

④高校生と大学生による共同型研究【京都大学理学部】

生徒による活動報告動画は以下をご覧ください。

サイエンス研究会生物班の3名が、自分たちの研究内容「Dr.マンボウの真実」をプレゼンテーションし、京都大学共同研究事業に選ばれました。2020年度から活動しています。京都大学の1回生と月に1回、オンラインミーティングを開き、関連論文の調査や実験方針の検討、それに関わる役割分担など、大学生と一緒にどのように研究を進めていくか、話し合いながら進めています。このミーティングには京都大学教授もオブザーバーとして参加してくださっており、話題提供をいただいています。

写真:マンボウの粘液の成分を抽出し、2種類の菌類、3種類の細菌類に対する抗菌作用を調べる実験を繰り返しています。大量の培地を作成し、一度に複数の実験を行います。

 

⑤石黒浩教授が開催する未来思考学会への参加

石黒浩教授(大阪大学)が設立した未来思考学会の活動である議論の場「我塾」において、他大学および他校の高校生と一緒に様々なテーマについて議論を行なっています。この我塾では、「感情とは何か?(感情の仕組みをロジック化するには?)」など、答えが簡単に導き出せない問いについて世代や専門分野の異なる方々との議論を行っています。

【外部リンク】未来思考学会公式HP