サイエンス研究会
本校では、自然科学に興味を有し、探究活動を主体的に行うことができる生徒の活動場所として、科学クラブ「サイエンス研究会」を設置しています。1~6年までの生徒が在籍し、数学、物理、化学、生物、情報の5つの班に分かれ、各自が設定した課題について日常的に研究を行っています。サイエンス研究会をロールモデルとした課題研究のカリキュラムを4~6年の授業でも実践しており、多くの生徒に影響を与える存在として活躍しています。
■ 数学班
「ビュフォンの針の拡張」のような確率分野に関するテーマから、代数分野、解析分野、幾何分野まで幅広いテーマを個々に設定して研究活動を行っている。数学班の活動場所では、たくさんの数式が書かれた「ホワイトボード」が見られることが特徴的である。活動場所である理科講義室(通称、「理講」)では、物理班と一緒に活動し、互いの研究活動に刺激を与えている。数学班は名古屋大学附属中学校・高等学校との定期的な数学研修会や、姉妹校であるベトナム国家大学ハノイ校自然科学大学附属英才高校(HSGS)との数学オリンピックの研修会等を実施している。
(写真) 数学班のホワイトボード/研究室での様子/研究成果の発表と共有
■物理班
「振り子の運動」など物理分野の研究から、マイコンやプログラミングを活用した情報分野の研究まで、生徒の興味・関心に応じた研究活動を実践している。多くの生徒は入部して1年間は先輩から研究の基本を学び、その後独自の課題設定に基づいて研究活動を進めている。研究活動の進捗状況に応じて、企業や大学の専門家と意見交換を行い、研究視点を広げている生徒も存在する。
(写真)先輩から研究の方法を学ぶ/自身の課題設定に基づいた研究/企業の専門家との意見交換
■ 化学班
「容器内でのロウソクの燃焼」などの基礎化学分野の研究から、「食物繊維による合成着色料の吸着阻害」などの発展的な研究までの多様な課題設定のもと研究活動を行っている。主に化学教室を活動場所とし、顧問と相談しながら、きめ細やかな実験活動を行っている。後期課程の生徒の一部は、タイのチトラダスクールとの共同研究を行うなど、国内外の生徒との研究交流を行っている。
(写真)研究成果の発表と共有(高学年・低学年)
■ 生物班
免疫やアレルギーといった生理学的な研究から、野生生物の生態やその保全に関わる生態学的な調査まで、幅広い研究活動を行っています。異なる学年同士での交流も多く、和気あいあいとした雰囲気で研究に取り組んでいます。活動内容は、生物教室での実験・観察にとどまらず、校内外でのフィールドワークや大学などの研究施設を借りての実験も行っています。また、研究分野に応じて専門家のサポートを受けながら、日々研究を進めています。
■ 情報班
プログラミングやAI技術を活用し、アプリ開発やコンピュータシミュレーションに取り組んでいます。